PRプランナー 妹尾浩二の日記

日々の活動記録

パブリシティの目的は?

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マスメディアを通じたパブリシティ戦略。
あなたの会社に今、ニュースになる新しいネタがあって、それを適切なタイミングで適切なマスメディアに届けることが出来さえすれば、高い確率で取材され、新聞記事やテレビニュースとして取り上げてもらうことが可能です。

ただし、その大前提として、パブリシティの目的を明確に決めておかなくてはなりません。会社の経営戦略を立てる上でも、目的の設定が何より重要であることはご承知の通り。「何のためにパブリシティに取り組むのか」。目的を間違うと、会社の経営方針やビジョンと、社会から見られるイメージがちぐはぐになってしまう可能性があるからです。

パブリシティの目的といえば、「知名度の向上」と考える経営者が多いことと思います。会社の力量を図る指標があるとすれば、「知名度」もそのひとつに上げられるでしょう。顧客に知ってもらわなくては買ってもらえないのは当然なので、どの企業も「知名度」を高めるために懸命に努力されています。
ただ、ブランディングの面から考えると、「知名度の向上」と、さらに重要な「ブランド価値の向上」は必ずしも一致しません。
知名度がプラスのイメージ(信頼感)を伴えば、ブランド価値は向上し、マイナスのイメージ(不信感)を伴えば会社の衰退を加速させます。「目立つ」のは良いことですが「悪目立ち」すると「悪名高い会社」「ブラック企業」などの風評が先行する場合もあります。知名度を上げると言っても、やみくもに社名を露出するのではなく、「どうやってプラスのイメージで社会に認知してもらうか」というブランド戦略に沿って考え、パブリシティを進めていかなければならないのです。
また、パブリシティの目的を「見込み客を増やし、売上をアップさせること」と考える企業もたくさんあります。見込み客の確保や売り上げアップは企業の存続を左右する大事な要素ですから、そこに力を注ぐのは当然のことです。ただ、実のところ、中小企業やベンチャー企業が「目先の売上を上げる手段として、プレスリリースを販促チラシの代わりにメディアにバラまいて失敗している例もたくさん見られます。
実は、企業からの「売り込み」は記者たちが最も嫌うものです。売り込み臭の強い、販促チラシ的なプレスリリースは即刻ゴミ箱に直行です。目的を取り違えていたら、いつまでたってもメディアで取り上げてくれることはありません。

企業におけるパブリシティの目的を定めるならば、「知名度の向上よりあちら側」にあって「売り上げや利益の向上よりも手前」に位置づけられる「ブランド価値の向上」とするのがいちばんふさわしいと考えます。「ブランド価値」は、言い換えれば「世間の評判」ともいえるでしょう。「売り上げは、後からついてくる」。それを信じて取り組んでください。

Written by 妹尾浩二

10月 14th, 2018 at 3:41 pm