PRプランナー 妹尾浩二の日記

日々の活動記録

広報はトップの仕事

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広報・PRは長期的視野に立った経営活動の一環。ですから、トップが先頭になって広報を実践していかなくてはなりません。

特に中小・ベンチャー企業では、社長が「我こそ当社の広報マン」を自認し実践すべきです。つまり、サービスや商品の原点を知る社長こそが前面に立って、自社がどういうビジョンを持ち、どんなことをしようとしているのかを、自ら社内外に情報発信することが大切なのです。

メディアは常に責任ある発言を求めてトップの登場を期待しています。自ら進んでビジョンや理念を語り、自社と商品・サービスのストーリーを一人でもおおくの人に知ってもらおうと努力する社長がいる会社は、「社会に対して開かれた会社」「顔の見える会社」という印象を与えるのです。

ユニクロといえば柳井正社長、日産自動車といえばカルロス・ゴーン社長、ソフトバンクといえば孫正義社長、ZOZOといえば前澤友作社長・・・・。大企業でもトップ広報が大きくモノを言うのですから、中小・ベンチャー企業の場合はなおさらです。

従業員が数十人しかいない中小企業で、社長が忙しいと言って、役員でもない担当者に広報を一任してしまっている会社は、その重要性をわかっていないと言わざるを得ません。

中小企業の社長は最高広報責任者。自ら率先して動き、自らメディアに働きかけ、自ら企業理念や商品のストーリーをメッセージとして積極的に語ることが必要なのです。

とはいえ中には、ものづくりや数字の管理は得意だけれど、人前で話すことや文章を書くことが苦手だったり、カメラで撮られるのが極端に嫌いな社長もいます。でも苦手、嫌いだからといってこれらを避けていると、社会に対して企業のメッセージがいつまでたっても伝わっていきません。

社長がスポークスマンとしてメディアに対してきちんとメッセージを伝えていくためには、日ごろから自分の考えを明確に話すトレーニングをすることがとても大切になります。

ポイントは、メディアの取材を想定して、聞かれそうな質問を用意しておき、それに対する考えをコンパクトにまとめて言えるようにすること。社長が自社を広報するために、あらかじめデザインされたキーメッセージを、どのような方法で、どのようなタイミングでアピールしたいかを考え、練習を積んでおくのです。

突出した技術や商品を持っていて、なおかつ社長が情報発信を積極的に行うことができれば、メディアがその企業を放っておきません。ことあるごとに取材要請が来るようになります。そうした実績をひとつずつ積み上げていくと、ことさら広告宣伝にお金を使わなくても社会からの認知度を上げ、会社のブランド力を向上させていくことができるのです。

「世界一小さな歯車」を作った樹研工業(愛知県)の松浦元男社長、「痛くない注射針」の岡野工業(東京都)の岡野雅行社長、「ユートピア経営」で有名な未来工業(岐阜県)の山田昭男社長、「中小企業経営者のカリスマ」といわれる武蔵野(東京都)の小山昇社長・・・・。全国的に話題になり知名度の高い中小企業は、ほぼ例外なく社長(あるいは創業者など)が強烈な個性を持ち、ユニークな経営理念と他社にまねのできない商品・サービスを提供しています。

そして抜群の広報センスで、自社の事業内容や経営理論についてマスコミ、WEB、書籍など様々なメディアを通じて積極的に語る。そうした活動が全国ネットの「カンブリア宮殿」や「ガイアの夜明け」などのテレビ番組で取り上げられるようになれば、ちょっとした大企業よりも上を行く知名度とブランド力が手に入ります。

社長自身の情報発信によって会社のブランド価値を上げ、顧客や取引先を増やし、利益を生み出すことができる。トップ広報が機能すれば余計な広告費・販促費は不要です。中小企業の経営においてこれほど効率的な取り組みはありません。

広報は「やったもの勝ち」。自分が表に立つことに及び腰の社長は、意識の変革がすぐに必要です。

企業広報・パブリシティ戦略のご相談は 【有限会社プリズム】へ
TEL:087-863-7090

Written by 妹尾浩二

9月 22nd, 2018 at 11:09 pm