PRプランナー 妹尾浩二の日記

日々の活動記録

マツコのCMはいかがなものか

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MATSUKOsann2016年上半期のテレビCM契約数のランキングが発表され、マツコ・デラックスさんが「CM女王」になったという発表がありました。なんで女性部門やねん、というツッコミは置いといて。私はマツコさんの番組が大好きで、「怒り新党」や「月曜から夜更かし」などは結構な割合で見てます。

オカマ×巨体×毒舌という際立ったキャラと親しみやすさ、フリートークの巧さで、視聴率が稼げるタレントナンバーワンと言われ、レギュラー番組は週8本。「マツコが番組内で絶賛した商品は翌日スーパーの棚から消える」と言われるほど影響力が大きい。

嫌いなものはキライと言い、女子アナなどに毒も吐くけれど、一般人目線では正論のことが多いし、頭がいいからコメントの後のフォローも上手なので、誰からもあまり嫌われないという、テレビ界での唯一無二のポジションを確立しているんですね。

それほど視聴者に愛されるマツコさんですから、CMに起用したいと思うスポンサーや広告代理店が多いのも当然ではあります。

でも私自身、今流れている数々のCMを見て、マツコさんの起用が成功しているものって案外少ないんじゃないかと思ってしまいます。トーク番組で感じられるあの魅力がCMではほとんど伝わって来ない気がするんですよね。どう思われます?

トーク番組でのマツコさんの言葉は、飾らない生の声だからこそ共感を呼ぶし、アドリブならではの真実味が感じられます。ところがCMは違います。スポンサー企業の意向に沿って、コピーライターが用意したセリフを読む。これは「マツコさんの言葉」ではないんですね。

トヨタの「PASSO」の「アラ、案外広いわね」とか、花王の「レノア至上最強だぞ」とか。絶対にマツコさんが吐きそうにない言葉を無理やりに言わせているので、わざとらしいし心にも響かない。逆にCMの制作者に対して怒りがこみあげてくるほどつまんない。

同じことはダウンタウンの松本人志さんにも言えます。松本さんの場合も、フリートークでの毒気満点のボケや辛口の批評が魅力なのに、郵便局員の役で「バカがつくほどまじめです」とやってみたり、「バイトするならタウンワーク」などと連呼しても、彼の持つオーラが全く伝わってきません。

毒舌で人気の人がスポンサーの商品を持ちあげたって、みんなそれは金のために言わされた言葉と知ってます。大掛かりなセットの中で小芝居をさせて、タレントの魅力を消してしまうより、フリートークが魅力である人には自由にしゃべってもらって、その中のコメントを切り取ってCMに使うという演出ができないものでしょうか?マツコさんのアドリブによるコメント力を生かすようなCMが出てきてほしいなあ。

ごめんなさい、それでご本人にギャラが入って、世の中の視聴者の皆さんが満足していれば何も問題はないのですが。

こうしてCMを見るたびにストレスがたまっていく原因は、何もマツコさんの件だけではありません。スマホゲームとサラ金のCMは露出量を総量規制してほしい。いくらスポンサーが大事だからといっても、世の中を良くする要素がないモノの宣伝を毎日大量に流したら、この国の将来のためにならないと思わないのかな、広告業界は。MATSUKO

Written by ADMIN

7月 8th, 2017 at 6:37 pm