PRプランナー 妹尾浩二の日記

日々の活動記録

Archive for 10月, 2018

放送作家とPR

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「AKB48」、「海賊と呼ばれた男」、「くまモン」。これらの共通点はなんでしょう?
「各分野で大人気」・・・それもありますが、おしい!

それぞれの「生みの親」は秋元康さん、百田尚樹さん、小山薫堂さん。この方々はみんな、出身が放送作家(構成作家)であるということです。

秋元康さんは「オールナイトフジ」「夕やけニャンニャン」の放送作家からタレントプロデュースや作詞家へ、百田さんは「探偵ナイトスクープ」から作家へ、小山さんは「料理の鉄人」から地域おこしの仕掛け人へと、大ヒットの情報バラエティ番組の企画・構成をしてこられた方々が、ほかの分野に進出して才能を発揮されているわけですね。

なぜ、放送作家の方々がこうやって各界で話題を集め活躍されるのか。それは、放送作家の方々が、「何をどうやればメディアを通じて社会からウケるか」を知り尽くしているからだと思います。

私も含めて、世の中には「企画」を職業にしている人はたくさんいますが、放送作家ほど毎日シビアにウケを狙ってアイデアを出し続けている人たちはいないのではないでしょうか?

放送作家は番組の企画会議で、一つのキーワードに対して10個くらいのアイデアはポンポンと出てこないといけないとか、1日にギャグを100個考えるのが業界の掟だとか言われています。

こうして若いうちから企画脳を鍛え上げられ、庶民の感情のツボを知り尽くした人たち、もちろん、作家なのでアイデアを企画書や文章にすることもお手のものです。

メディアにコネも持っているから、露出の仕方もわかっている。当人そのものが強力なメディアとなってさらに話題を広げていくこともできる。

そんな人たちが、企業や自治体のPRに力を貸してくれると、当事者には思いもよらぬところに火がついてワッと燃え広がる(決して炎上ではない)可能性が高まるに違いありません。
身近に、有能でフットワークの軽い放送作家さんがいたらツバを付けておきたいところです。

Written by 妹尾浩二

10月 16th, 2018 at 10:37 pm

PRISM代表 妹尾浩二の著書 発行

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有限会社PRISM代表 妹尾浩二の著書  11月5日発刊決定!
「地方の中小企業が全国ブランドになるための 広報PR パブリシティ戦略」
発行:合同フォレスト 発売:合同出版

中小企業が持っている新鮮なネタを、記者はいつも待っている!!
東京と地方で30年にわたって広報PR・パブリシティの現場に携わり
中小企業の情報をマスメディアに発信し続ける著者がノウハウを全公開!

■もくじ
第一章 PRが地方の中小企業に有利なわけ
第二章 埋もれるべからず、出る杭になれ
第三章 メディアが歓迎するニュースネタの見つけ方、作り方
第四章 記者が思わず取材したくなるプレスリリースの書き方
第五章 地方発・全国ブランドを実現するメディア選びと発信術
第六章 記者をサポーターにするWIN-WINの関係構築法
第七章 検索したくなる空気づくり

46判並製
定価:1500円+税

「AMAZON 妹尾浩二」で検索

Written by 妹尾浩二

10月 14th, 2018 at 4:29 pm

パブリシティの目的は?

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マスメディアを通じたパブリシティ戦略。
あなたの会社に今、ニュースになる新しいネタがあって、それを適切なタイミングで適切なマスメディアに届けることが出来さえすれば、高い確率で取材され、新聞記事やテレビニュースとして取り上げてもらうことが可能です。

ただし、その大前提として、パブリシティの目的を明確に決めておかなくてはなりません。会社の経営戦略を立てる上でも、目的の設定が何より重要であることはご承知の通り。「何のためにパブリシティに取り組むのか」。目的を間違うと、会社の経営方針やビジョンと、社会から見られるイメージがちぐはぐになってしまう可能性があるからです。

パブリシティの目的といえば、「知名度の向上」と考える経営者が多いことと思います。会社の力量を図る指標があるとすれば、「知名度」もそのひとつに上げられるでしょう。顧客に知ってもらわなくては買ってもらえないのは当然なので、どの企業も「知名度」を高めるために懸命に努力されています。
ただ、ブランディングの面から考えると、「知名度の向上」と、さらに重要な「ブランド価値の向上」は必ずしも一致しません。
知名度がプラスのイメージ(信頼感)を伴えば、ブランド価値は向上し、マイナスのイメージ(不信感)を伴えば会社の衰退を加速させます。「目立つ」のは良いことですが「悪目立ち」すると「悪名高い会社」「ブラック企業」などの風評が先行する場合もあります。知名度を上げると言っても、やみくもに社名を露出するのではなく、「どうやってプラスのイメージで社会に認知してもらうか」というブランド戦略に沿って考え、パブリシティを進めていかなければならないのです。
また、パブリシティの目的を「見込み客を増やし、売上をアップさせること」と考える企業もたくさんあります。見込み客の確保や売り上げアップは企業の存続を左右する大事な要素ですから、そこに力を注ぐのは当然のことです。ただ、実のところ、中小企業やベンチャー企業が「目先の売上を上げる手段として、プレスリリースを販促チラシの代わりにメディアにバラまいて失敗している例もたくさん見られます。
実は、企業からの「売り込み」は記者たちが最も嫌うものです。売り込み臭の強い、販促チラシ的なプレスリリースは即刻ゴミ箱に直行です。目的を取り違えていたら、いつまでたってもメディアで取り上げてくれることはありません。

企業におけるパブリシティの目的を定めるならば、「知名度の向上よりあちら側」にあって「売り上げや利益の向上よりも手前」に位置づけられる「ブランド価値の向上」とするのがいちばんふさわしいと考えます。「ブランド価値」は、言い換えれば「世間の評判」ともいえるでしょう。「売り上げは、後からついてくる」。それを信じて取り組んでください。

Written by 妹尾浩二

10月 14th, 2018 at 3:41 pm

大都会の高校球児はなぜ地方へ野球留学するのか

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企業の広報PRにおいて、本社所在地は東京のほうが有利だと信じている人がいます。

首都圏でニュース番組や新聞で紹介されれば、一気に何百万人に情報が届き、認知度を上げられると思うからでしょう。証券取引所や中央官庁の記者クラブや主要マスメディアの拠点はほとんど東京なので、上場企業・大企業の場合は東京に本社や広報機能があったほうが効率的であるに違いありません。

逆に地方では、企業の話題がローカルの放送局や地方紙で紹介されても、全国まで波及させることは難しい、そう考えている人は大勢います。

ところが実は反対に、中小企業は地方のほうが断然、全国紙に取り上げられやすい。つまり、地方で情報発信するほうが全国ブランドに近づく早道ともいえるのです。

大都市圏の高校球児が、地方に野球留学して甲子園を目指すことは普通に行われていますね。

東京や大阪の強豪校だと、部員が多く熾烈なポジション争いがあります。レギュラーになれたとしても都大会、府大会の参加校が多いので、予選を勝ち抜いて甲子園出場を果たすことは至難の業です。一方、山陰や東北、四国など人口の少ない地域では、参加校も比較的少なく、5試合勝てば甲子園に行ける県もあるほど。地方の強豪校でレギュラーになる方がより甲子園に近いのです。
甲子園に出場できれば大都市圏の代表も地方の代表も同じステージで戦えます。そこで活躍すればスカウトの目に留まりプロ野球選手になる夢がかなうかも知れません。だからこそ、親元を離れてわざわざ地方へ野球留学する球児が後を絶たないんですね。

中小企業のPRに話を戻します。
東京都内には約50万社、大阪府内には32万社の中小企業があります。当社がある香川など人口が百万人前後の県には、およそ3万から4万社。10倍を超える開きがあるのです。一方で、全国紙の都道府県面、地域経済面の記事スペースはほぼ同じ。夕刊の有無などの条件は違いますが、地方は記事スペースを獲得するための競争率が圧倒的に低いのです。

たとえば日本経済新聞。地域経済面は全国で20前後のブロックに分かれており、首都圏各県、大阪府は毎日1ページずつ。その他は人口規模や県の面積の広さによって1県から5県程度で毎日1ページを記事で埋めています。四国は4県合わせて1ページですが、そもそも企業の数が少ないので記者たちは日々の取材先に頭を悩ませています。タイムリーに良い情報が提供できれば、たとえ小さな会社でも取材される可能性は高いです。

日本経済新聞の地域経済面の記事は、同様の内容で日経MJ、日経産業新聞にも転載される可能性があります。ときには本紙全国版で扱われることも。さらに、全国紙の記事はWeb版にも掲載されるし、Yahoo! ニュースなどのサイトにも反映されます。紙面ではその地方でしか読まれなくても、ネットで検索されればいつでも、全国どこからでも読んでもらえるのです。ネット上では首都圏版も地方版もありません。

首都圏の中小企業は関東ローカルのテレビ番組に登場することさえ非常に難しいですが、地方ならハードルはぐっと下がります。

たとえば当社のあるエリアは、NHKのほかに、地上波の民放テレビが5局すべてそろっています(これは香川・岡山の電波が相互乗り入れしているためで、地方では異例の多さなのですが)。地元の放送局が多いということは、PRできる枠がそれだけたくさん用意されているということ。ローカル局に取材されて、面白いネタであればキー局の情報番組やニュース番組に流してもらえる場合があります。

NHKにも各地のローカルニュース枠があり、地方に行くほど経済関連の情報は不足しているので、取り上げられる可能性は高いし、タイミングによっては「おはよう日本」や「ゆうどきネットワーク」などで全国放送されることもあります。

香川県にある当社クライアント企業H社は、小さなこんにゃくメーカー。2011年夏に全国を揺るがす食中毒事件での牛肉ユッケなどの禁止に絡んで「生レバーそっくりのこんにゃく」を発売した際、ローカル局や地方紙で紹介されたことをきっかけに、東京など全国からメディアが押し寄せ、情報番組、報道番組内で数十回も取り上げられました。
その結果年間ヒット商品の上位にランクインしたほか、クイズ番組やNHK大みそかの特番のネタになったりして大ブレイク。全国ブランドへの足場を固めることができたのです。

東京や大阪の中小企業がPRしようとすれば、まずは載りやすい業界紙や専門紙、インターネットのニュースサイトから一歩ずつ、というのがセオリーですが、地方ではいきなり全国紙やNHKに登場することも可能です。
地方であろうと東京であろうと日経は日経、朝日は朝日、NHKはNHK。一流のメディアに取り上げられたという実績は信頼度アップにつながり、その後の事業に好影響を与えます。

地方に本社を置いて、全国的に事業を展開していく中小企業は、PRにおいて最も効率的にマスメディアを活用できる環境にいるといえるのです。
地方の高校のほうが甲子園への近道。同じように、PRもブランディングも東京より地方のほうが有利な面があることをご理解いただけたでしょうか?

企業広報・パブリシティ戦略のご相談は 【有限会社プリズム】へ
TEL:087-863-7090

Written by 妹尾浩二

10月 7th, 2018 at 11:12 pm

PRは胡散臭さの消臭効果がバツグン

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先日、新聞(経済紙)記者の方との酒の席で「なぜ中小企業のリリースが取り上げられにくいか」が話題に上りました。
前提としては、彼らは「中小でも将来性があって面白い企業だと判断したら積極的に取り上げたい」のです。
なぜなら「読者は大企業にだけ関心があるわけではないし、つまんない自治体がらみの記事よりはベンチャーの話題のほうが断然面白いから」とのこと。
では中小企業の記事が載りにくい原因は?
記者さんいわく、第一に「そもそも、中小企業はリリースを送って来ない」。中小企業はみんな遠慮し過ぎです。情報発信がなければ記事を書きようがないですからね。
第二に「ニュースにならないネタを持ってくる」。ネタの内容もさることながら、タイミングを考えていない会社が多すぎると。何ヶ月も前から売っているものを「新製品」として持って来られてもニュースにできない。発売前に持ってきてほしい。
そして第三に「ちゃんとした会社かどうかわからない」。マスコミは公器として、社会に役立つ情報を発信する義務があります。その会社・商品が社会に不利益をもたらすもの
だったら、掲載したマスコミ側の責任が問われるのです。
詐欺まがいの商品や、使用することで健康に悪影響を及ぼす商品などを記事の中で推奨することがあってはなりません。
また「記事で取り上げた会社が一ヵ月後に不渡りを出して倒産した」なんてことになったら、その記事がきっかけで取引が始まった企業などに迷惑が掛かることにもなります。
だから、ユニークな会社、特徴のある新商品であれば必ずニュースになるというわけではなくて、その会社に経営的な不安がなく、商品やサービスが社会に役立つものだという裏付けも必要です。
得体の知れない「胡散臭い会社」を紙面で掲載することは怖くてできないというわけです。
小さい会社は小さいなりに等身大の自社の姿を見せたうえで、マスコミ(記者)から信用されなくては始まりません。
そういう意味では、きちんとCSR(企業の社会的責任)を果たしていて、自社について明解に情報発信している会社、企業の顔が見えている会社はマスコミも安心して取り上げやすいんですね。
普段から商品のプロモーション活動と並行して、CSR的な活動も積極的に行い、プレスリリースによってメディアに取り上げられる回数を増やすことは、「胡散臭い会社」という懸念を払しょくするのに大いに役立つわけです。

企業広報・パブリシティ戦略のご相談は 【有限会社プリズム】へ
TEL:087-863-7090

Written by 妹尾浩二

10月 5th, 2018 at 11:05 pm

継続は力なり

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大企業の子会社など最初からある程度の信用と規模を持ってスタートした企業は別ですが、中小企業にいきなり「ブランド」は持てません。
地道に営業活動を続け、小さな信用を積み重ねてお客様を増やし、限定された地域や業界の中で「知る人ぞ知る」存在になるのが、中小企業のブランド化の本筋です。
そうした地道なブランド化の強い味方になってくれるのが、新聞やテレビなどのマスコミと、Webサイト、SNSなどインターネットを活用した情報発信です。
それまでプレスリリースを出したことのない会社が、新規事業に関連したプレスリリースなどの情報発信を積極的に始めて数ヶ月経つと、新聞やテレビにポツポツと取り上げられるようになります。

「最近よくニュースで見かけるね」「おたくの会社、元気ですね」「いい事業をされていますね」と取引先や友人などから褒められることが増えていきます。新しい取引のオファーが増えて、事業の幅が広がり、従業員の方々のモチベーションが上がります。
最初の1~2年は、ネタのストックがたくさんありますから新しい取り組みも積極的に打ち出すことができ、プレスリリースを発信すればするだけニュースとして取り上げられる機会が増え、社長も社員の方も広報の効果が実感できます。

これを一つの契機として事業をどんどん拡大し、新しいことに挑戦してメディアの常連になる企業がある一方で、数年経つと事業自体がマンネリ化して「ネタ切れ」を起こしてしまう企業も多いんですね。
新規の取り組みが少なくなり、プレスリリースの中身が以前の商品・サービスのリニューアルや定例イベントのお知らせだけになってくる。
自社のWebサイトも情報の更新が滞る。すると、プレスリリースを出しても以前ほど取り上げられない。社長も担当者も次第に広報PRへの熱が冷めてきて、いつの間にか情報発信の頻度が減り、話題にのぼらなくなり、事業も頭打ちに・・・。そんなスランプ状態に陥るケースを実際によく見てきました。

個人で言えば、日記でもランニングでも、最初のうちはやる気があふれているからずっと続ける気でいますが、そのうちに3日おきになり、一週間おきになり、やがて途中やめになってしまう人がなんと多いことか。

プレスリリースの発信でも5年、10年と続けていくのは簡単ではありません。プレスリリースを発信してもメディアの取材が一件も来ないことが何回か続くと、心が折れて、新しいネタを発掘したりひねり出したりする情熱が薄らいでしまうものです。
でも、あなたのリリースは必ずメディアの記者の目には届いています。
たまたま記者のタイミングが合わなかったり、掲載する紙面が空いていなかったり、時期尚早だったりして、ニュース価値はあっても取材対象にならなかったのかも知れません。「あとひとひねり足りなかった」「用語が記者に理解されにくかった」だけなのかも知れません。
決してあきらめずに、社内からネタを発掘し続け、ネタの切り口を探し続け、記者のココロに届くリリースの書き方・出し方を追究し続け、そして適切なメディアに正しくアプローチし続けてください。

プレスリリースを書いて記者にアプローチし、記事やニュースとして取り上げていただくことに、お金はほとんどかかりません。その努力が実って、タイムリーにメディアで紹介されたら、その信用力や伝播力は、高い費用を出した広告をはるかに上回る効果があることも多いのです。

自社の事業の社会性や将来性を信じて、自信を持って前向きな情報を発信し続けてください。
壮大な夢を追ったり、困難なことをやり遂げたりするには、決して途中であきらめないこと。投げ出さないこと、そして挑戦し続けることが何より肝心。「継続は力なり」です。

企業広報・パブリシティ戦略のご相談は 【有限会社プリズム】へ
TEL:087-863-7090

Written by 妹尾浩二

10月 3rd, 2018 at 11:03 pm

PRの功罪~テレビで取り上げられたのに

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企業やお店が、テレビのニュース番組や情報番組に取り上げられると、認知度や一時的な集客のアップだけでなく、長期的には企業の信頼性やブランド価値の向上にもつながります。

例えば飲食店なら、グルメを交えた情報バラエティ番組、温泉旅館やレジャー施設なら、旅番組に取材してもらいたいところです。メーカーなら、自社の新製品を「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京系)の“トレンドたまご”コーナーで採用されると一気にブレークすることがあります。

地方のローカル局にも自社制作の情報番組がそれぞれあります。また、NHKを含め、ニュース番組の中には地域の企業や商品の話題を取り上げるコーナーもありますし、企業のトップにインタビューする番組も、たくさんの方々がご覧になっています。

しかし、そうした番組に希望通りに取り上げてもらおうとすれば、周到な準備と根回しが必要です。

全国ネットの番組ともなればそのハードルは非常に高く、相当な競争の中を勝ち残れるだけのニュース性・話題性と、ちょうどその番組の企画趣旨にぴったりはまるという偶然がなければ無理です。

テレビに広告を出稿して、広告主の立場を使って番組に出演できるように圧力をかければいいのでは、という考え方もあります。でもテレビというメディアでは、広告主を番組内に露骨に出演させられないという縛りがあるので、残念ながらそれは困難です。どうしても、というなら、テレビ通販番組のように、時間枠を丸ごと買い上げて自社だけの番組を作るしかありません。

各局が制作している情報番組、ニュース番組に「公益的な情報」として取り上げられるためには、企業としてはどうしてもPR戦略が必要になってくるのです。

単純な従来型の「広告」から、より複雑で専門的なノウハウが必要な「パブリシティ」へと、マーケティング・コミュニケーションの重心が移りつつあります。

しかし、パブリシティでメディアに紹介されても、その前後の対応がまずければ売上アップやブランドづくりにつなげることはできません。

たとえば、全国ネットの情報番組では、「話題のお店」として芸能人のグルメレポーターが紹介した瞬間から、店の電話が鳴り始めます。店は一気に大忙しで嬉しい悲鳴。でも悲鳴を上げてばかりでは始まりません。

「来てもらったお客様、注文してくれたお客様をどれだけ満足させられるか」が勝負です。番組を見て殺到する客層というのは、反応が早いだけに飽きっぽいお客さんです。別な番組で美味しそうな店を見つけたらすぐにそちらに流れます。

よくある例ですが、たとえば静かでしゃれたカフェがテレビで紹介された。たちまち店には行列が・・・。商売繁盛で結構なことですが、今までの落ち着いた雰囲気が気に入っていた常連客は困惑し、だんだんと足が遠のいてしまう。そして、飽きっぽい新規客の波が引いていくと、店にはやがて閑古鳥が鳴き始める・・・。

こういう反応を予想して、あらかじめ計算しておくことです。

番組の放送日時がわかっているのだから、新規客の増加や注文の増加を見越して販売数を増やす準備をするのか、入店や受注を制限して限定感、希少感を出すのか、スタッフと相談して決めておかなくては、いきなりパニックに陥ってしまいます。また、逆にテレビの反応を期待しすぎて材料を大量に仕込んだりすると、あてが外れることも往々にしてあります(ローカル番組の場合は爆発的に客が増えるというケースは少ないようです)。

テレビへの露出を契機に新しいファンを増やして業容を拡大するのか、それとも3日だけ繁盛して元の木阿弥になるのか。この対応にセオリーはありませんが、いずれにせよ単発で終わるのはもったいない話です。

PRは継続しなければ意味がありません。

企業広報・パブリシティ戦略のご相談は 【有限会社プリズム】へ
TEL:087-863-7090

Written by 妹尾浩二

10月 1st, 2018 at 10:57 pm