頼まれごとは試されごと
先日、高松市内で開かれた「ヤンキーの虎は地方経済の救世主となるか」がテーマのパネルディスカッション(PD)でコーディネーター(進行役)を務めさせていただきました。
主催者である友人から依頼を受けたのがイベントのわずか3日前。一般参加者のつもりだったのが一転して登壇者になるわけです。深く考えずに引き受けてはみたものの、PDの進行は一度も経験がなかったので全く白紙の状態。
パネラーは「ヤンキーの虎」の著者の藤野英人さんをはじめ、国会議員の先生や地元の経済界で注目されている経営者の皆様の錚々たる顔ぶれ。思ったより大役。私の下手くそな進行のせいでPDを台無しにしてはいけないというプレッシャーがいきなりのしかかり、他の仕事が手につきません。
でもこんな時、グーグルってすごいですね。「パネルディスカッション コーディネーター」で検索すると、PDの進行の体験談やコツみたいなBlogがたくさん上がってきます。そこから進行パターンを流用して簡単なシナリオを作り、あとは当日の打ち合わせだけで乗り切ってやれ、と腹をくくりました。
シンポジウムは200人の会場が満席。PDに先立って行われた藤野さんの講演も、地方の中小企業経営者が納得できる言葉が満載でした。
肝心のPDの結果はというと、緊張してカンペを見ながらも、なんとか乗り切り、各パネラーの方々や参加者の皆さんからは「話しやすかった」「すごくスムーズだった」と評価の言葉をいただきました。打ち上げのビール(ノンアルですが)が美味かったこと。
まあ、こうしてまたひとつ、PDコーディネーターという「生まれて初めての体験」ができました。
「頼まれごとは試されごと」。何事も、尻込みするよりは踏み出してみることで新しい世界が広がりますね。