PRプランナー 妹尾浩二の日記

日々の活動記録

Archive for 10月, 2017

クイック・レスポンス

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今日、私どものクライアント企業がテレビの取材を受けました。地場の主力産業と地域の伝統工芸がコラボした新商品の開発について、先日プレスリリースを配信した案件の取材です。

午前10時から、製品と製造現場の様子の撮影、さらに企画担当社員とコラボ先の工芸職人さんのインタビューまで1時間弱で取材を終えて、タクシーで片道約30分の局まで取って返し、大急ぎで編集して、お昼12時15分からのローカルニュースで放映するといいます。

放送されたニュースを見ると、2分程度にきっちりとまとめられ、映像もインタビューもわかりやすく編集してあり、いつもながら、さすがにプロの仕事だなあと感服しました。

テレビだけでなく新聞記者も、夕刊や朝刊の締め切りに最新の原稿を間に合わせるため、時間との勝負をしています。メディアの人々はこのように、一刻を争う世界で生きているのです。

広報担当者が記者対応で心がけるべきことはいくつもありますが、「クイック・レスポンス」もそのひとつ。彼らは正しい情報を視聴者・読者に伝えていくために、限られた時間の中で質問や念押しを矢継ぎ早にしてきます。記者からの問い合わせに広報担当者が「社長が出張中でお答えできません」「担当者の携帯につながりません」などとぐずぐずしていると、報道されるチャンスをみすみす逃してしまい、その機会損失ははかり知れません。

記者の向こうに何十万、何百万人というお客様がいることを肝に銘じておけば、問い合わせやリクエストに即座に対応しないわけにはいかなくなるでしょう。広報はスピードが命、質問へのクイック・レスポンスを心がけましょう。

Written by 妹尾浩二

10月 31st, 2017 at 2:59 pm

”紐づける”力

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「紐づける」という言葉を最近よく聞くようになりました。特にIT関連業界で、特定のデータと他のデータを相互に関連付ける、という意味でよく用いられています。

企業のPRでは、自社の取り組みと社会の話題を「紐づける」意識が、ニュースづくりに大いに役立ちます。

たとえば、10月17日の朝日新聞のコラムにこんな記事が掲載されていました。

阪神百貨店で海産物や鮮魚を特売する『かいさん そうせんぎょセール』が始まり、生鮮バイヤーが扮した「おさかな党党首」が、「公約は3本の骨。鮮度、おいしさ、お買い得です」という「鮮魚演説」を行ったというものです。

「解散」「選挙」と「海産」「鮮魚」の語呂合わせがぴったりはまって見事なパロディとなっていますね。今回で5度目の催しということですが、大きな選挙があるたびにプレスリリースすることによってメディアに取り上げられ、お客さんにもお馴染みになっているようです。

こんなダジャレは誰でも考え付きそうなことですが、どこよりも先に手を上げた者がニュースに登場し、あとから気が付いても二番煎じとなってその効果はぐっと落ちてしまいます。自社の取り組みや新しい情報と社会の動き・話題を「紐づける」意識があるかないかで、その瞬発力に差が出てきます。

広報担当者には、社内と社会の情報をパズルのように組み合わせ、関連付けてニュースを作る「紐づけセンス」が必要なんですね。

http://www.asahi.com/articles/photo/AS20171016003249.html

 

Written by 妹尾浩二

10月 17th, 2017 at 3:45 pm

神戸製鋼事件と池井戸潤作品

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神戸製鋼が製品の検査データを改ざんしていたことが報道されています。業界最大手の製品は自動車から新幹線、飛行機、最新鋭のロケットにまで使われ、もし部品が損傷すれば重大な事故につながる可能性もあります。想像するだけで恐ろしい。

製品の強度基準の改ざんと偽装、そして隠ぺいの状況は、池井戸潤さんの小説「七つの会議」の中身とそっくりです。「七つの会議」は、中堅電機メーカーでコストカットのためにネジの強度不足を知りながら製品を出荷していたことが発覚し、それを公表してリコールするかどうかについて個人と会社と社会の正義がぶつかり合う、というストーリー。

どこの会社でも、激しい競争にさらされ、利益や売上達成のために必死で取り組む中で、ついルールを逸脱してしまったり、不正を見て見ぬふりをしてしまったりすることがあるのでしょう。しかしいったん明るみに出れば、会社はそれを黙認しても社会は許してくれません。

神戸製鋼のトップが会見で「会社の信頼は地に落ちた」と言われていましたがまさにその通り。信頼を築くには何年も何十年もかかりますが、信頼を損なうのは一瞬です。神戸製鋼に友人もいますし、ラグビーでも応援しています。ぜひこれから時間をかけて、信頼とブランドを取り戻してください。

余談ですが、ちょうど今日、10月15日から池井戸潤さん原作のTBS日曜ドラマ「陸王」がスタートします。あの小説の場面がどんな描かれ方をするのか楽しみです。中小企業が舞台の池井戸ドラマは経営者必見ですね。

Written by 妹尾浩二

10月 15th, 2017 at 9:56 am

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