PRプランナー 妹尾浩二の日記

日々の活動記録

Archive for 2月, 2012

一通の案内状

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今日、郵便ポストに、見慣れない名前の方からの私宛の白い封筒が届いていました。

一瞬、「だれだったっけ」と思い、住所を見ると見覚えのあるところ番地。

以前勤めていた会社で私の上司だったIさんの奥様からの、何かの案内状でした。

封を開けて、本文を読んで、愕然としたのち、涙があふれてきました。

Iさんが先月、肺がんのために亡くなったという知らせと、お別れの会のご案内でした。

たぶん、62歳ぐらいだったと思います。まだ若い。早すぎます。

Iさんとは、私が以前勤めていた会社で、10数年、上司と部下の関係でした。

私が27歳で中途入社したとき、Iさんは同じ部の次長さんでした。

ほどなく部長、そして取締役、常務へと出世されましたが、常に私の上司として

優しく、時には厳しく指導していただきました。

クールで、知的で、人間味があって。私が人の上に立つなら、Iさんのような

上司でありたいといつも思っていました。

広報室を立ち上げたとき、東京に転勤したとき、会社を辞めることになったとき、

いつもIさんのアドバイスがありました。

そして、今こうして高松で独立して仕事できているのも、Iさんのお陰の部分が

非常にたくさんあることを、今さらながら感じています。

2年ほど前にお会いしたきりになっていましたが、会えばご報告したいことが

たくさんありました。ちゃんとしたお礼も出来ないままです。

残念です。寂しいです。Iさん。

本当にお世話になりました。ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

Written by COZYSENOO

2月 10th, 2012 at 5:45 pm

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ステルスマーケティングとお客様の声

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先月、「食べログ」がやらせ口コミ投稿業者によって被害にあっているという事件が報道されました。これをきっかけに、SNSやブログを使ったステルス・マーケティング(ステマ=口コミを装った宣伝方法)という言葉に注目が集まりました。

この手法が出回り始めたとき、私は、商売のアイデアとして面白いところに目をつけたものだとけっこう感心しました。店にとっては広告よりも少ない投資で、集客やブランド力をアップすることが出来るのですから、悪い話じゃないなと思ったのです。

世の中にはすでに、雑誌や新聞にあたかも報道記事のような体裁で掲載される広告「ペイド・パブリシティ」はあふれているし、企業から商品サンプル(ときには謝礼)をもらって「使ってみたらお肌がプルプルになりました」とか、「安いし、お得ですね」などと絶賛する提灯ブログを書く手法も広く知られています。ステマが中小企業のPRのひとつの手法として使えるんじゃないかなと、やりかたを研究していたのですが、非常に手間が掛かりそうなのと、露出する記事や情報に直接お金が介在すると、やはり事実が事実としてきちんと伝わっていかないだろうなと考えを改めました。

それでもやはり、口コミ、つまりお客様の声が、お店の集客や商品の販促に効果があるのは間違いありません。大多数の消費者は、新しいものを購入するときの判断基準を持っていません。また、「買って後悔したくない」という心理的バリヤーも張られています。そこで、イメージが描ける「お客様の声」が参考になるんですね。

新しいお客様に抵抗なく店に来ていただく、商品を買っていただくためには「既存のお客様の評価」は大きな意味を持ちます。何らかの形で商売をするなら、お客様の声をどんどん、発信していきましょう。なぜなら、それが本物の第三者の評価であれば、当人の主張より10倍も信憑性が高いからです。

先日、高齢者用の介護シューズメーカーで、香川県さぬき市にある徳武産業の十河孝男社長の講演を聞きました。同社は現在、年間6万5千足の高齢者用シューズ「あゆみ」を販売していますが、既製品を大量生産・販売するのではなくて、足の形や左右の脚のバランスが変わったりしたお年寄りのために、一人ひとりに合うオーダーメイドの靴を作って届けるという、気の遠くなるような事業に、17年間も地道に取り組んできました。

そして、箱にはそれぞれのお客様のために、従業員が心のこもったメッセージカードを入れて送るのだそうです。すると、お客様から毎日のようにお礼のハガキが届くようになり、今では毎年3,000通ものお礼のハガキがお客様(お年寄りご本人、あるいはご家族の方など)から寄せられているそうです。「あゆみをはいてから、歩行が少々出来るようになった気がします。」「素晴らしいシューズに巡り会えて嬉しいです。リハビリ、頑張ってます。」「履く楽しみを、ありがとう。この靴をずっと履けるように長生きしたいと思う。」「とても軽くて履いているのを忘れそうです。転ぶ不安もなく安心して歩けます」などなど、お礼状にはこうした「最高の褒め言葉」が満載されています。これらのお礼状は、紛れもなくお客様の本当の声であって、そこには企業側のヤラセもサクラもステマも一切ない、真実の第三者評価です。

徳武産業さんは、自社のパンフレットやホームページに控えめにそれらのお客様の声を掲載していますが、ネットのコミュニティサイトなどではどんどん好意的な書き込みがされ、アメーバみたいに全国にその評判が広まっています。今ではケアシューズのトップメーカーとしてのブランドを確立して、「日本でいちばん大切にしたい会社3」(坂本光司 あさ出版)にも紹介されるほど、顧客に愛され続ける会社となりました。売上高は15億円程度と、決して大企業ではありませんが、こんな素晴らしい会社が、そして素晴らしい経営者が地元香川にいることを誇りに思います。

「好意的なお客様の声」を集めたいと思えば、お客様の期待を超える品質とサービスを提供して、本当にお客様から感謝され、褒めてもらえるようなお店、商品にするのが先決です。それさえできれば、ステマに頼ることも、有名ブロガーを接待して提灯記事を書いてもらう必要もなくなり、そのうち自然と良い評判、口コミが蔓延するようになるはずなんですね。

Written by COZYSENOO

2月 8th, 2012 at 11:58 pm

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