PRプランナー 妹尾浩二の日記

日々の活動記録

Archive for 11月, 2011

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先日、私が所属しているNPO-四国ステップアップ・コンサルティンググループの研修で愛媛県の伊方原子力発電所へ視察に行って来ました。

原発のほか、風力発電、太陽光発電の施設も見せていただき、発電効率のことや安全性についてもいろいろとお話しを聞かせてもらいました。

発電所の建物内にまで入ることはできなかったのですが、ビジターセンターや保安訓練研修施設などで実物の模型やパネルを元に、伊方原発のしくみと、安全確保に関する電力会社の取り組みを説明していただきました。
こんな時期ですから、四国電力さんの説明も真剣そのものです。

太陽光発電、風力発電についても説明を聞き、そのエネルギー効率のこと、建設や維持に掛かるコストのこと、今後の地球環境に与える影響のことなど、様々な要因が絡んで、どれも一長一短あることが理解できました。

先の震災での福島第一原発の事故以来、反原発運動が盛んになっていますが、私自身はその是非について考えることをなぜか避けてきました。
この研修を終えて、自分のスタンスがどうなったかというと、やはり「わからない」。
ますますわからなくなりました。

単純に怖いから、危険だからと反対しても良いのか、必要不可欠だからと推進して良いのか、その判断は難しい。

戦前の物理学者の寺田寅彦が「物事を怖がりすぎたり、怖がらなすぎたりするのはたやすいが、正しく怖がるのは難しい」と言った意味が理解できます。

今後、機会があるごとに考え続けていくでしょう。

Written by COZYSENOO

11月 10th, 2011 at 8:33 am

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マロニーちゃん♪

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24節気の「立冬」が過ぎ、季節は秋から冬に向かっています。

日本気象協会が取り入れている気象指数のひとつに「鍋もの指数」というのが
あるのをご存知ですか?冬になると、たまにNHKの天気予報などでも紹介され
るらしいですが、気温という数値的なものを感覚的に伝える表現方法としては
面白いです。
http://tenki.jp/indexes/hot_pot/

「明日は寒さが厳しく、鍋もの指数は100です」などと言われると、鍋もの以外は
食べたくないっ!って気になりますが、今日の香川県の鍋物指数は30。まだ
ちょっと早いかも知れませんね。

鍋ものの具といえば、春雨、葛きり、糸こんにゃくなど麺が入っていると嬉しく
なります。たとえば「マロニーちゃん」。パッケージには「マロニー」としか書いて
いないのに、多くの人から「ちゃん」づけで親しみを込めて呼ばれる、とっても
変わった商品ですね。

それは中村玉緒さんの「マロニ~ちゃん♪」というテレビCMのメロディが皆さん
の印象に残っているからでしょう。
http://www.malony.co.jp/know/gallery/index03.html

株式会社マロニー。さぞ大きな会社なのだと思っていましたが、調べてみたら、
本社は大阪で年商は30億円足らず。規模からすると地方に普通にある中小
企業に過ぎません。意外でした。

そんな小さな会社がテレビCMで全国ブランドを育てたところに、中小企業の
広告戦略のヒントがあるような気がします。

そのひとつは、広告投資が実に大胆なところ。売上が10億円に満たなかった
1980年代から、地元大阪でテレビの料理番組を提供するなどして関西に「鍋
物にマロニー」という食文化を定着させました。1994年からは関東での知名度
アップを狙って東京ローカルでもテレビCMを放映。このとき起用したのが中村
玉緒さん。中村さんは当時、夫の勝新太郎さんが麻薬所持で逮捕されたりして
仕事が無く、破格のギャラで出演してもらった。あの「マロニ~ちゃん♪」という
フレーズは、撮影の途中に中村玉緒さんがアドリブで歌ったのを聞いた社長が、
「それ使って!」とその場で即決したものだそうです。

二つ目は、「マロニーちゃん」がそのまま、企業のイメージキャラクター化して
しまっているということ。会社名と商品名が同じ。そしてその商品が誰からも
「マロニーちゃん」と呼ばれる。中村玉緒さんとシンクロナイズされたイメージ。
これほどシンプルで強力なブランド戦略はありません。

第三に、現社長の河内幸枝さんのストーリーが面白いこと。河内さんは先代
社長の長女ですが、40歳でマロニーに入社するまでずっと専業主婦で社会人
経験がゼロだったそうです。その主婦がいきなり2代目社長としてトップに立っ
て、20年間で売上を倍増させるまでの経緯は、誰もが聞きたがるエピソードに
満ちています。マスコミが頻繁に取り上げたり、全国から講演依頼があったり
して、企業としてのブランディングに役立っています。

私は常々、「中小企業が広告で全国ブランドになるのは難しい。規模が小さい
うちはプレスリリースを活用してマスコミで話題づくりをする広報PR戦略が
適している」と言っています。けれど、マロニーのような40年以上も前から販売
される定番商品は、ニュースになる新しい切り口が少なくてPRが逆に難しい
ことから、広告に頼らざるを得ないところがあります。

会社の規模からは考えられないほどの広告費を投資して、東京での知名度
アップを図ったマロニー。結果的に「マロニ~ちゃん♪」のフレーズが見事に
はまって全国的に売れ始め「お鍋にマロニーちゃん」が根付いたわけですが、
一歩間違えば大金をドブに捨てることになり、すでに会社がなくなっていたかも
知れません。

マロニーの場合はそれでもどこかに、「CMでブランド化できる」という確証が
あったのでしょう。私の試算では売上10億円規模のときに約1億円、約30億円
の現在は3億円以上の広告費を投下していると思われます。中途半端では効果
がゼロであることをよくわかっていたのだと思います。

これだけの思い切った予算と素晴らしいクリエイティブのおかげで今のマロニー
のブランドができあがっています。トップの先見性と決断力に感服です。機会が
あれば河内社長のお話を詳しく聞かせていただきたいですね。

Written by COZYSENOO

11月 10th, 2011 at 8:18 am

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