PRプランナー 妹尾浩二の日記

日々の活動記録

クイック・レスポンス

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今日、私どものクライアント企業がテレビの取材を受けました。地場の主力産業と地域の伝統工芸がコラボした新商品の開発について、先日プレスリリースを配信した案件の取材です。

午前10時から、製品と製造現場の様子の撮影、さらに企画担当社員とコラボ先の工芸職人さんのインタビューまで1時間弱で取材を終えて、タクシーで片道約30分の局まで取って返し、大急ぎで編集して、お昼12時15分からのローカルニュースで放映するといいます。

放送されたニュースを見ると、2分程度にきっちりとまとめられ、映像もインタビューもわかりやすく編集してあり、いつもながら、さすがにプロの仕事だなあと感服しました。

テレビだけでなく新聞記者も、夕刊や朝刊の締め切りに最新の原稿を間に合わせるため、時間との勝負をしています。メディアの人々はこのように、一刻を争う世界で生きているのです。

広報担当者が記者対応で心がけるべきことはいくつもありますが、「クイック・レスポンス」もそのひとつ。彼らは正しい情報を視聴者・読者に伝えていくために、限られた時間の中で質問や念押しを矢継ぎ早にしてきます。記者からの問い合わせに広報担当者が「社長が出張中でお答えできません」「担当者の携帯につながりません」などとぐずぐずしていると、報道されるチャンスをみすみす逃してしまい、その機会損失ははかり知れません。

記者の向こうに何十万、何百万人というお客様がいることを肝に銘じておけば、問い合わせやリクエストに即座に対応しないわけにはいかなくなるでしょう。広報はスピードが命、質問へのクイック・レスポンスを心がけましょう。

Written by 妹尾浩二

10月 31st, 2017 at 2:59 pm

”紐づける”力

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「紐づける」という言葉を最近よく聞くようになりました。特にIT関連業界で、特定のデータと他のデータを相互に関連付ける、という意味でよく用いられています。

企業のPRでは、自社の取り組みと社会の話題を「紐づける」意識が、ニュースづくりに大いに役立ちます。

たとえば、10月17日の朝日新聞のコラムにこんな記事が掲載されていました。

阪神百貨店で海産物や鮮魚を特売する『かいさん そうせんぎょセール』が始まり、生鮮バイヤーが扮した「おさかな党党首」が、「公約は3本の骨。鮮度、おいしさ、お買い得です」という「鮮魚演説」を行ったというものです。

「解散」「選挙」と「海産」「鮮魚」の語呂合わせがぴったりはまって見事なパロディとなっていますね。今回で5度目の催しということですが、大きな選挙があるたびにプレスリリースすることによってメディアに取り上げられ、お客さんにもお馴染みになっているようです。

こんなダジャレは誰でも考え付きそうなことですが、どこよりも先に手を上げた者がニュースに登場し、あとから気が付いても二番煎じとなってその効果はぐっと落ちてしまいます。自社の取り組みや新しい情報と社会の動き・話題を「紐づける」意識があるかないかで、その瞬発力に差が出てきます。

広報担当者には、社内と社会の情報をパズルのように組み合わせ、関連付けてニュースを作る「紐づけセンス」が必要なんですね。

http://www.asahi.com/articles/photo/AS20171016003249.html

 

Written by 妹尾浩二

10月 17th, 2017 at 3:45 pm

神戸製鋼事件と池井戸潤作品

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神戸製鋼が製品の検査データを改ざんしていたことが報道されています。業界最大手の製品は自動車から新幹線、飛行機、最新鋭のロケットにまで使われ、もし部品が損傷すれば重大な事故につながる可能性もあります。想像するだけで恐ろしい。

製品の強度基準の改ざんと偽装、そして隠ぺいの状況は、池井戸潤さんの小説「七つの会議」の中身とそっくりです。「七つの会議」は、中堅電機メーカーでコストカットのためにネジの強度不足を知りながら製品を出荷していたことが発覚し、それを公表してリコールするかどうかについて個人と会社と社会の正義がぶつかり合う、というストーリー。

どこの会社でも、激しい競争にさらされ、利益や売上達成のために必死で取り組む中で、ついルールを逸脱してしまったり、不正を見て見ぬふりをしてしまったりすることがあるのでしょう。しかしいったん明るみに出れば、会社はそれを黙認しても社会は許してくれません。

神戸製鋼のトップが会見で「会社の信頼は地に落ちた」と言われていましたがまさにその通り。信頼を築くには何年も何十年もかかりますが、信頼を損なうのは一瞬です。神戸製鋼に友人もいますし、ラグビーでも応援しています。ぜひこれから時間をかけて、信頼とブランドを取り戻してください。

余談ですが、ちょうど今日、10月15日から池井戸潤さん原作のTBS日曜ドラマ「陸王」がスタートします。あの小説の場面がどんな描かれ方をするのか楽しみです。中小企業が舞台の池井戸ドラマは経営者必見ですね。

Written by 妹尾浩二

10月 15th, 2017 at 9:56 am

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災い転じて福となす

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8月17日、岡山県の渋川動物公園から逃げ出したゾウガメの「アブー」が2週間余りたってようやく見つかったというニュースが、全国ネットのテレビや新聞で報道されました。

動物園ではカメの脱走以来、探し続けても見つからず、困り果てた園長が50万円の懸賞金を出して市民の協力を呼び掛けたのです。この懸賞金を求めて、市外や県外からたくさんの人が訪れて、動物園周辺は、まるで宝探しのような賑わい。岡山市から来た親子連れが、探し始めて15分ほどで発見、見事50万円をもらったといいます。

渋川動物公園はこの事件で、全国ネットのテレビや新聞各紙において3回、報道されました。

1回目はカメが逃げ出し行方不明になった時。2回目は、動物園が懸賞金50万円を出して協力者を募るという発表をした時。3回目は、懸賞金目当ての親子がカメを発見し無事保護したという話。

私も地元が岡山なので、渋川動物公園は子供の頃から馴染み深いのですが、記憶している限りにおいて、これほどメディアで取り上げられたことはこれまでなかったと思います。

このニュースのキモは、「逃げ出したゾウガメが見つかった」という事実よりも「見つけた人に50万円」という懸賞金が出たこと。ゾウガメの金銭価値はいくらなのかわかりませんが、園長としては何としてもゾウガメを取り戻したいと切羽詰まった気持ちで、なけなしの50万円をポケットマネーから捻出したのでしょう。そして懸賞金を発表して2日後に無事ゾウガメは見つかり、動物園に戻ってきました。懸賞金は約束通り二人の親子に渡されました。

今回、動物園ではたいへんな失態をしてしまい、50万円の出費があったわけですが、この事件は結果的に動物園側に多大な利益を生むと思います。全国放送のテレビで渋川動物公園の名前が知れ渡る効果だけでも数千万円のPR効果があります。「脱走したゾウガメのアブー」を見に観光客が来るでしょう。今後、「アブー」は折に触れて渋川動物園のPRに使っていけるでしょう。「失くしたものが返ってくる」縁起の良いお守りとしてキャラクターグッズを作れば、そのことだけでもまたニュースになりそうです。

と、ここまで書いておいて、このニュースが”事件”に発展しそうな雲行きになってきて、またさらに情報番組などで取り上げられ始めました。アブーの行方不明が脱走ではなく「誘拐」だったのではないかというんですね?これがメディア報道の4回目の波です。

アブーが見つかった場所が動物園からたった100m、しかも小さな崖の上で、カメが歩いてたどり着けない場所だったというわけ。コトの真相は不明ですし、この話題がこれからどこへ向かうのかわかりませんが、大きな事件やスキャンダルがなければもうしばらくアブーの報道は続きそうです。学校はまだしばらく夏休み。渋川動物公園へアブー見たさに出かける親子連れが増えることは間違いありません。

「災い転じて福となす」ための大きなチャンスが来ていることは確実。今回の騒ぎを長期的な集客に結びつける広報センスが園長にあるかどうかがカギですね。

Written by 妹尾浩二

8月 22nd, 2017 at 3:39 pm

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「米仕事」と「花仕事」

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「米仕事と花仕事」。

日本インバウンド連合会の中村理事長さんから先日、こんな言葉を教えてもらいました。全国の観光列車をデザインしている有名な工業デザイナー、水戸岡鋭二さんの言葉として中村さんは紹介されていましたが、出典は不明です。

「米仕事」とは、金を稼ぐための仕事。「花仕事」とは、社会に役立つための仕事、なんだそうです。

米をお酒や味噌にするには発酵が必要で、その化学反応を引き起こす「糀」(「米」へんに「花」)の力が不可欠。国家や地域社会が経済・文化共に発展していくためには、「米仕事」だけでは足りず、社会のために尽くし、いろんな人をつないで良い化学反応を起こさせる、良き「糀」となる人材が「花仕事」をしなければならないとのことでした。

私は独立以来、小さいながらも会社の経営者として、金を稼ぐことばかりを考えてきたように思います。つまり自分本位の「米仕事」。でも、十数年経過して来た道を振り返ると、私がやってきたのは、中小企業の経営者とマスメディアをつなぎ、記事や番組での報道によって社会にメッセージを届け、企業の商品やサービスが広く行きわたるという「化学反応」を起こす媒介の役割だったのです。

すなわち、私の仕事は私自身にとって「米仕事」ですが、社会において私の立場は「糀」、自分の仕事は「花仕事」なのだということに気づきました。社会における自分自身の役割が今になって理解できたような気になり、目の前の霧がパッと晴れました。

これから先ずっと、私自身は「糀」に徹して、誰かと誰かをつなぎ、そこに良い化学変化を起こす「花仕事」をテーマにしていきたいと思います。

なぜって、私の名前は「コウジ」ですから。

Written by 妹尾浩二

8月 1st, 2017 at 10:31 pm

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頼まれごとは試されごと

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先日、高松市内で開かれた「ヤンキーの虎は地方経済の救世主となるか」がテーマのパネルディスカッション(PD)でコーディネーター(進行役)を務めさせていただきました。

主催者である友人から依頼を受けたのがイベントのわずか3日前。一般参加者のつもりだったのが一転して登壇者になるわけです。深く考えずに引き受けてはみたものの、PDの進行は一度も経験がなかったので全く白紙の状態。

パネラーは「ヤンキーの虎」の著者の藤野英人さんをはじめ、国会議員の先生や地元の経済界で注目されている経営者の皆様の錚々たる顔ぶれ。思ったより大役。私の下手くそな進行のせいでPDを台無しにしてはいけないというプレッシャーがいきなりのしかかり、他の仕事が手につきません。

でもこんな時、グーグルってすごいですね。「パネルディスカッション コーディネーター」で検索すると、PDの進行の体験談やコツみたいなBlogがたくさん上がってきます。そこから進行パターンを流用して簡単なシナリオを作り、あとは当日の打ち合わせだけで乗り切ってやれ、と腹をくくりました。

シンポジウムは200人の会場が満席。PDに先立って行われた藤野さんの講演も、地方の中小企業経営者が納得できる言葉が満載でした。

肝心のPDの結果はというと、緊張してカンペを見ながらも、なんとか乗り切り、各パネラーの方々や参加者の皆さんからは「話しやすかった」「すごくスムーズだった」と評価の言葉をいただきました。打ち上げのビール(ノンアルですが)が美味かったこと。

まあ、こうしてまたひとつ、PDコーディネーターという「生まれて初めての体験」ができました。

「頼まれごとは試されごと」。何事も、尻込みするよりは踏み出してみることで新しい世界が広がりますね。

Written by 妹尾浩二

6月 8th, 2017 at 3:47 pm

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転勤シーズン

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春。会社では人事異動のシーズンです。私がお付き合いしているメディアの記者さんも、3月末で転勤される方が大勢います。全国紙の地方支局はみな3年前後で転勤があります。サラリーマンの宿命ですね。

こちらに赴任される若手の記者は、ほとんど東京か大阪から初めて四国にやって来る方たち。そんな彼らが高松を去っていくときに聞いてみると、皆一様に「高松は良かったです」「転勤したくない」と言ってくれる。さみしい中にも、何度聞いても嬉しくなる言葉です。

転勤していく記者さんに、高松のどこが良かったですか?と聞くと、「精神的に楽だった」という声がほとんど。

東京や大阪の本社では時間に追われ、一時も気が休まらなかったけれど、支局では仕事にも心にも余裕をもって過ごせたようです。

そして、昼飯は毎日うどんで済むし、仕事帰りに街へ出ても、安くておいしい飲み屋がたくさんあり経済的に助かったという声も多いです。

「取材で会う人がみんな優しかった」という感想もよく聞きます。中には、高松で退社して住みついてしまう記者も結構いたりします。ずっとこの街に暮らしていると忘れがちなこの街の良さを、外から来た人たちが肌で感じてくれてるんですね。

Written by 妹尾浩二

3月 30th, 2017 at 11:50 pm

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春の歌

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この季節、テレビの歌番組などで「春といえばこの歌ランキング」などというものを目にします。毎年毎年、同じ企画の繰り返しが成立するのも、日本人にとって、春が特別な季節だからでしょう。

春をイメージする歌として、「卒業写真」「さくら(森山直太朗)」「春一番(キャンディーズ)」などの曲目が上がっていましたが、私自身、いつ聴いても感動する春の歌は「仰げば尊し」なんですね。

私たちの世代は小・中・高校の卒業式で「仰げば尊し」を歌いました。名曲です。体育館にピアノのイントロが流れると、ジーンときます。その歌が卒業式で歌われなくなったのは10数年前から。「教師への感謝を強要するのは不当」「立身出世を奨励し競争社会を煽っている」「歌詞が文語体で子供には難しい」・・・、まあ、そんな理由でクレームをつけた親がいるからということですが、私はこの歌に難癖をつける理由がわかりません。

「わが師」は教師だけではなく、先輩、親、お世話になった周りの人すべてのことだと思いますし、「身を立て名をあげ・・・」も、政治家や有名人になれというのでなく「社会の役に立つ人になりなさい」という教えだと捉えています。ぜひ全国の卒業式で歌い続けられて欲しいなあ。

それには、教師の側で判断するのでなく、卒業生たちから自主的に「仰げば尊しを歌いたい」という声が上がってくるのが理想なんでしょうね。

Written by 妹尾浩二

3月 27th, 2017 at 6:15 pm

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協同組合三木商工クラブで講演

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香川県の三木町商工会、三木工業クラブの会員企業様への講演会で講演させていただきました。

今回のテーマはものづくり企業の情報発信戦略。

中小のBtoB企業は、概してWebやマスメディアを活用した情報発信が不得意です。商習慣や買い手側の情報収集のスタイルが大きく変わって、Webやマスメディアの活用ができていない企業は取引先の開拓ができなくなりつつあります。特に大手企業に対しては、Webサイトに十分な会社の情報を載せていないと、先方の決裁権者の承認が得られません。

自社のコンセプトや特異性、独自性を突き詰めて他社との差別化を行い、相手先の聞きたいこと、取引を決めるまでに確認しておきたいことを必要十分な範囲で説明しておくことが重要です。

というようなお話をさせていただきました。

三木工業クラブの皆様、三木町商工会の方々、ありがとうございました。

 

Written by 妹尾浩二

2月 2nd, 2017 at 8:35 pm

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地図に残る仕事

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アニメ映画の「君の名は」が

興行収入150億円を超える大ヒットになっていますindex

ジブリをしのぐ人気のわけは、奇想天外なストーリーと

新海誠監督の手がける風景描写の精緻さと美しさ・・・

などと書かれています。

流行りものは「とりあえず試してみる派」ですが、

「君の名は」はまだ見に行けていません。

上映期間中にはぜひいちど見たいものです。

そこで、YouTubeで動画を検索したら、

見覚えのあるCMがありました。

大成建設の「地図に残る仕事」シリーズのリクルート広告。maxresdefault

https://www.youtube.com/watch?v=hNqF_qywAl8

コピーも秀逸でしたが、

新海監督のアニメが加わることで新しい世界観が感じられます。

大成建設に応募する学生が増えたのではないでしょうか。

ウィキペディアで調べてみると、新海監督のお父さんは

長野で建設会社の社長をされているそうです。

それで大成建設と関係しているわけですね。

「マルコメみそ」、「信濃毎日新聞」は地元長野県つながり。

高松にもこんな天才クリエーターがいたら

地域再生に一役買ってほしい。

Written by COZYSENOO

11月 2nd, 2016 at 12:22 pm

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